CHAOS
長年のサポーターはもちろん、多国籍かつ老若男女のダンサーを虜にし、改めて世界的に/世代を越えた支持を得ていることを示したFumiya Tanakaが今回初来日の気鋭をゲストに迎える。HuertaことSteve Huertaは、Fumiya Tanakaと同じくベルリンを拠点とするアーティスト。10年代前半にリリースを開始したHuertaは、近年Chaos In The CBD主宰の[In Dust We Trust]や、[SlapFunk](今年開催された当レーベルのパーティーにはFumiya Tanakaも出演)等の注目レーベルからリリースを重ねている。そして、彼自身が主宰する[Leizure]もまたナイスなレーベルで、芯を食ったグルーヴを基調とした高純度のモダン・ミニマルを展開している。彼の作風とDJプレイでのアウトプットからは、まさに’CHAOS’的な、ダンスフロアをエッセンシャルなグルーヴで満たし、後はダンサーに全てを委ねるような意図を感じる。DJとフロアの共犯関係に対して忠実、とも言えるかもしれない。そんなわけで、日本においてはHuertaを初見の方も多いはずだが、気兼ねなく期待をしていてほしい。
LINE UP :
FUMIYA TANAKA
HUERTA
OPEN 23:00
ADV & WITH FLYER :3,000
DOOR: 3,500yen
TICKET
ZAIKO TICKET : https://circus.zaiko.io/e/chaososaka
Huerta :
Steve Huertaはハウスミュージック・アンダーグラウンドの最前線にいる。
10年前にロサンゼルスからベルリンに拠点を移して以来、Huertaはノスタルジックとフューチャリスティックが同居する、グルーヴを基調としたディープなサウンドに磨きをかけてきた。彼のプロダクションは、オールドスクールなテックハウスのファンクネスで揺れ動きながらも、瑞々しいテクニカラーのサウンドデザインで洗練されている。Slow Life、SlapFunk、Small Hoursといったアンダーグラウンドで最も評価の高いレーベルのいくつかからリリースされる彼のレコードは、太陽のようにスウィングするハウスが好きなDJやリスナーがフロアで聴けば必ず欲しくなる作品だ。
最近では、自身主宰のLeizureからヒット曲を多数リリースしており、2020年のレーベル立ち上げ以来、捨て曲なしの12インチを次々と発表している。珠玉のクラブトラックをコンスタントにリリースする一方で、彼はチルアウト・ルームへの進出も挑戦している。2020年の『Junipero』と2023年の『TV Slang』という2枚のLPでは、ダブ、ブレイクビーツ、ダウンテンポ、そしてアンビエントのテクスチャーで実験し、より内省的ではあるが優れたプロダクションスキルを披露している。セクシーなテックハウスのグルーヴであろうと、ムーディーなダブであろうと、彼のレコードはリビングルームだけでなく、ビッグルームでも同様に素晴らしく鳴り響く。
優れた、多作なプロデューサーであるだけでなく、Huertaは世界各地の名高いクラブやフェスティバルでギグを重ねている。誰も知らないような埃の被ったレコードや、オリジナルのエディット、さらには新作のオリジナルプロダクションが詰め込まれたバッグを持つことで知られるHuertaは、他とは違うDJ経験を切り開いてきた。同質的なものが溢れるクラブ業界の中で、Huertaは特異な存在であり続けている。ブースとスタジオの両方で、彼はハウス・ミュージックの過去、現在、そして未来に対する深い知識を披露している。